邑南町阿須那地区の住民有志たちが11月4日、同地区の賀茂神社周辺で、かつて旅館や雑貨店だった建物を活用したイベント「ぶらあすな」を開く。映画上演や雑貨販売などがあり、イベントを通じて地区を散策してもらい、趣のある町並みの魅力を知ってほしいと初めて企画した。
レトロな雰囲気が漂う元「斉藤旅館」では、老夫婦の穏やかな暮らしぶりを描いたドキュメンタリー映画「人生フルーツ」を上演する。元雑貨店には、浜田市の地球堂模型店が出店。ミニ四駆のコース走行を体験できる。他にもアクセサリーや花の雑貨の販売、飲食コーナーを設ける。
同地区は1950年代まで牛馬市で賑わったが、現在は空き店舗が目立つ。実行委員会代表で同地区の会社員平龍さん(40)は「子どもからお年寄りまで一緒に楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
上映会は午前10時半と午後2時の2回あり、各回定員約30人。一般800円、中高生500円。実行委050(5207)6290。
【中国新聞 2019.10.27】
阿須那の町並と旧斉藤旅館
阿須那地区は記事の通り以前は牛馬市をはじめ商業が盛んで、今でも小規模ながら濃厚な町並も残っている。こういう小さな町でのこのような取組は応援したいものだ。
今回に限らず、定期的に催され地域の歴史や町並や建物の貴重さを知る人が少しずつでも増えれば嬉しいことだ。