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大正期の面影 翁座活用調査

府中市は11月、同市上下町の芝居小屋「翁座」の本格的な保存、活用に向けて調査を始める。国内でも数少ない大正期の木造芝居小屋としての「価値」に注目。2022年度の完成を見据え、市文化財への指定を視野に、復元や観光利用に向けた改修をする。
市は、耐震調査と改修設計を目的に、19年度一般会計予算に1千万円を計上した。その後、有識者や観光協会でつくる市の活用検討会のメンバー藤田盟児・奈良女子大教授から8月に「文化財としての価値が高く元の姿に戻すべきだ」との評価を受け、改修計画を変更。市の文化財指定と観光活用を視野に入れ、改修すると決めた。
当初予算を20年度に繰り越し、建設当時の構造や工法の調査費340万円を19年度補正予算に盛り込んだ。20年度は改修の設計や活用方法を検討し、21年度に工事を着手する考え。歌舞伎や落語、芝居、地元住民の集まりなどでの利用を想定し、調査結果を踏まえて具体的な改修規模を判断する。
翁座は、地元有志の出資で1925年に完成。2階建てで、かつては歌舞伎公演や映画上映があり、娯楽の拠点として親しまれた。回り舞台や花道、桟敷席のほか、奈落が今もある。白壁の町並みが残る上下の中心部を代表する木造建築として、現在は住民有志でつくる上下まちづくり協議会が管理。天領上下ひなまつりや見学会などで利用している。建物維持のため修繕を重ね、受け継ぐ先を探していた町内の所有者から昨年12月、市が寄贈を受けた。
市観光課の浅野昌樹課長は「国内でも数少ない木造の芝居小屋を再生し、文化財としての価値を向上させることで観光振興にも役立てたい」としている。
【中国新聞 2019.10.05】

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翁座の建物と内部(2016年撮影)

翁座は何度か内部を見学したことがある。一回はガイドの方も居られ、回り舞台や奈落、その他多くの構造や仕掛けなどを説明してもらった。
芝居小屋の建物がほぼ原形どおりに残る例は非常に珍しい。ただ現状では公開される日が限定されていることが少々残念である。
聴くところによると消防法等の基準に適合できていないため、常時公開はできないと云われていた。
今回調査・活用に向けて具体的な計画が示されたことは大きな前進だろう。多くの人に知ってもらえるよう動いてもらいたいものである。

by mago_emon2 | 2019-10-06 10:14 | 伝統的建造物 | Comments(0)  

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