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旧千葉家住宅に休憩所

海田町は14日、県重要文化財の座敷棟がある旧千葉家住宅(中店)の敷地内に休憩所やイベントスペースを設ける計画を明らかにした。観光地化を進める旧西国街道沿いにあり、東隣に建設中の海田公民館と一体で賑わいの拠点としたい考え。織田幹雄記念館も入る公民館がオープンする2020年4月までの完成を目指す。
休憩所は老朽化した同住宅の納屋を取り壊した跡に整備する。平屋で縦約4メートル、横約14メートル。中に観光情報コーナーも設ける。隣接する新たな海田公民館との間をイベントスペースに活用。地面に自然石を施し、演奏会などの会場として使えるようにする。
昭和初期の台所が残る同住宅の「角屋」も改修する。かまどや土間などを復元して体験学習の場にするとともに、和室も新たに造り茶道教室などの会場として利用を促す。
町は実施設計を経て、6月に開会予定の町議会定例会に建設費を含んだ予算案を提出する方針でいる。
同住宅は旧西国街道沿いにあり、宿場町だった同町の宿駅の要職を務めた千葉家の旧宅。主屋や角屋、座敷棟、庭園などで構成する。1774年建築の座敷棟は県重要文化財に、庭園は県名勝に指定されている。2011年、町に寄贈された。
【中国新聞 2019.02.15】
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千葉家住宅

千葉家住宅は旧海田宿にあって脇本陣(大名通行などの重要通行時、本陣に次いで主な宿泊業務を担当)を務め、建物も往時のまま残されている。数年前から日を定めて公開されており、何度か訪ねたことがある。庭園も見事で常時公開されないものかなと思っていた。
最近通りかかっても公開されている姿を見ないし、少々心配になっていたが、このような新たな動きがあるとのこと。
ただ、観光地化、賑わいの拠点といった言葉が目に付くことが気になる。そういったことに重点を置いた施策だと、結果的には同じような施設になってしまいその土地その歴史固有のものが淡くなってしまいがちなものだ。
そのような結果を招かないことだけは願いたい。


by mago_emon2 | 2019-02-16 21:47 | 伝統的建造物  

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