吉原家住宅の公開休止
吉原家は江戸期に近隣5村の庄屋を世襲で務めた。母屋は1635年築。かやぶき屋根の寄せ棟造りで、はりや柱に異なる木を使っている。1991年、納屋などとともに国重文に指定された。
守る会は2004年、住宅の歴史を広く伝えようと発足。第39代当主の吉原久司さん(68)=同市向東町=の許可を得て、日曜・祝日に門と住宅の鍵を開け、訪ねる人を案内してきた。しかし、20人以上いたメンバーは高齢化などで8人に減少。活動が難しくなり、今年5月27日の公開を最後に解散した。
ゴールデンウィーク時には、県内外から毎日10人以上が訪れたという。守る会メンバーだった藤田久登さん(88)は「解散は残念だが、住宅の歴史的価値を次世代が伝え続けてほしい」と願う。
吉原さんは「母屋の屋根に傷みが出ており、補修を検討する。見学希望の相談には個別に応じたいと話している。
【中国新聞 2018.06.02】
この吉原家住宅は昨年訪ねており、この時もボランティアガイドの方に詳しく説明いただき充実の訪問となった。
拙サイトでもその時の模様を掲載している。
→ http://www.kyoshu-komichi.com/jyuyobunkazai15.html
厳かな外見はもちろん、外見内部も収穫したものを貯蔵しておく地下室など非常に貴重な文化財といえるのだが、ガイドの高齢化により公開そのものも中止してしまうとは寂しいことだ。
ガイドする係員無しで受付だけといった形でも難しいのだろうか。
やはり重要文化財の建物は、公開され見学できる状態にしてほしいものである。
by mago_emon2 | 2018-06-03 16:25 | 伝統的建造物