島で商売 お試しイベント
「小商い」の拠点となるのは潮待ち館。常盤町にある木造2階建ての旧観光案内所だ。空き家になっており、住民が1階を店舗に改装している。住民組織「重伝建を考える会」の事務所も置く予定。飲食物の提供や宿泊もできる施設にしようと検討を重ねる。
現時点で県外を含めて書店や雑貨店など20以上の団体・個人が参加を決めている。御手洗で飲食店などを営む井上明さん(36)は昨年からことしにかけ、県の要請で東京に出向いた。御手洗の暮らしを伝え、メッセ参加を呼び掛けるためだ。
江戸時代には港町として栄えた御手洗には歴史ある建物が残り、1994年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。ただ高齢化、過疎化が進み、空き家が増えている。井上さんは「仕事を創出し、地域課題に一緒に取り組む人に来てほしい」と望む。
メッセでは、利き酒や御手洗が舞台の映画上映も企画している。県地域力創造課は「まずは御手洗に来て、地域について知ってほしい」と願っている。
【中国新聞 2015.10.09】

御手洗の「風待ち館」
御手洗の町並では昨年秋にも、旧家の公開を核としたイベントが行われており、資源としての町並・旧家を活用しようと意識されている。今回は県主導の動きであり、期待したいところだが、果たして定住して生活を続けるほどの商業資源が御手洗にあるだろうか?
あるだろうかというより、あるように発掘し誘致しないといけない。
離島や山間部は例外なく過疎が進行し、建物や習俗など貴重な伝統も廃れてしまう、という話題もあちこちで聞かれるが、ここはその例外になってほしいものだ。
by mago_emon2 | 2015-10-10 21:22 | 町並イベント