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高殿の改修工事が終了

たたら製鉄の遺構と集落が残る雲南市吉田町の国重要有形民俗文化財「菅谷たたら山内」にあり、全国で唯一現存する高殿様式での製鉄施設の改修工事が完了し30日、2年ぶりに一般公開を再開した。
高殿は木造平屋330平方メートル。内部には製鉄炉、砂鉄や炭を置いた土間が残る。1851年建造とみられ、1921年まで操業していた。屋根や柱に損傷が進んだため、所有する同市教委が2012年10月に改修を開始。はりや鉄骨を追加するなど補強もした。事業費は約1億8千万円。
同日あった式典には関係者約30人が出席。同市の速水雄一市長は「世界で唯一の産業遺産。まちづくりに生かして生きたい」とあいさつした。
(「中国新聞」2014.12.01)

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高殿(2012年撮影)
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吉田の市街地にはたたら製鉄、鉄山も営んだ大地主宅が土蔵を従えて残る

中国山地は砂鉄が豊富に取れるところで、江戸時代には山を切り崩し川で洗い流して砂鉄を得ていた。下流の地形が変わったといわれるほど盛んなものだった。
たたら製鉄は各地で行われていたが、高殿の遺構は貴重で、たたらといえばまず吉田というほど有名なところである。
高殿は10年以上前にはじめて訪ね、地元の人に案内して貰ったが、そこから数キロ離れた吉田の中心部に残る土蔵群を中心とした町並があることで、この遺構の価値も高まっているように思う。
吉田の町並と連携した取組も期待したいところだ。

by mago_emon2 | 2014-12-03 23:32 | 老舗・伝統産業 | Comments(0)  

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