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「廉塾」保全へ守る会結成

江戸期の儒学者菅茶山が開いた福山市神辺町の「廉塾」保全のため、住民有志が「廉塾を守る会(仮称)」を結成した。建物は、菅茶山住宅と同じ敷地にあり、国特別史跡に指定されているが、傷みが目立つ。県立歴史博物館(同市)所蔵の菅茶山関連資料が国重要文化財に指定される見通しになったこともあり、ゆかりの建物を後世に残そうという地元の機運が高まった。
守る会は自治会役員12人で構成。今後、横浜市栄区在住で所有者の菅知之さん(70)と相談し、福山市、県とも連携して支援策を考える。修繕のための寄付集めの検討も始めた。
廉塾は、現在の神辺町で生まれ育った菅茶山が開いた私塾が前身。講堂、書庫、蔵、寮舎など7棟ある。1953年に国特別史跡に指定され、国の保存修理事業で土塀や屋根などが修復されてきた。ただ、費用の1割程度が所有者負担となることもあり、老朽化に修復が追いつかないのが現状という。
守る会によると、市内で震度4を記録した3月14日の地震で、さらに講堂と蔵の屋根瓦がずれたという。
市教委文化課も現状調査を準備中。原明信課長は、「文化庁と協議し、早く傷み具合を調べたい」とする。
菅さんは「代々残してきた建物で、地元の応援はありがたい。連携をとっていきたい」。守る会発起人の一人、鵜野謙二さん(74)は、「官民挙げて修復を急ぎ、茶山文化の発信を充実させたい」と話している。
(「中国新聞」 2014.04.18)

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「廉塾」と付近の町並


かつて山陽道の宿場町であった神辺の町は、大名行列の際に藩主などの重要人物の宿泊に割り当てられた本陣と呼ばれた建物が残るなど、貴重な古い町並が展開している。廉塾もそんな中にあるからこそ一際その価値が高く、また文化的にも残すべき史跡と言えるだろう。
官民一体となっての取組みと聞き頼もしいことと思う。地元住民の有志だけでは、ややもする組織の結合の弱さ、財政的基盤のなさなどから続かず成功させるのは容易ではない。
この守る会の活動が、廉塾さらには神辺の町並保存へと発展することを希望する。

by mago_emon2 | 2014-04-18 22:50 | 伝統的建造物 | Comments(0)  

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