鞆関連4億7900万円 (関連)2014.01.25「鞆まちづくり調査に予算」
(中略)観光振興の一環で、仙酔島と結ばれる市営渡船場の雁木を改修する。演歌「鞆の浦慕情」を歌うAKB48岩佐美咲さんを押し出した観光PRにも取り組む。
鞆のまちづくりをめぐっては、件も交通処理、防災対策、まちづくり基金の在り方を検討する調査費を予算案に計上した。羽田市長は18日の記者会見で、「県の調査やそれを踏まえた事業に住民意見が反映されるように市も具体的な役割を果たしたい」と述べた。
一方で、湯崎英彦知事が町民全体を対象に架橋撤回後のまちづくりの説明会を開く意向を示していることについて羽田市長は「知事と架橋賛成派団体との3度の懇談は折り合う気配がまったくなく、説明会を開ける環境にない。知事自らの言葉で鞆への熱い思いを語り、機運を醸成することが前提」と話した。
(「中国新聞」2014.02.19)
「まちづくり」と「架橋撤回」がなぜセットなのか、私は鞆の問題を思うときとにかくこの1点が未だにどうしても理解できない。
保存地区への選定にあたって、架橋など景観を損ねる計画があることがネックになるということを聞いたことがある。しかし県・自治体レベルでの取組は可能なはずである。この4億数千万の予算、記事を読む限りでは町並そのものの保存にはほとんど差し向けられていないように思われる。
岩佐美咲さん、私はよく知らないが、メディアで最近この曲のことが時折紹介されているのを見る。そのことで鞆の知名度が全国的に高まっているだろうことは想像がつく。
上げ潮の時期なのに、実態としてこのようなゴタゴタが未だに内在しているのは嘆かわしいというほかない。
このコーナーであまりこんなことは言いたくないのだが、とにかく行政の先送り体質によって文化が振り回されたり色あせてはならない。
by mago_emon2 | 2014-02-20 01:46 | 鞆の架橋計画と町並保存