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古民家拠点に三原おこし

三原市の三原観光協会が、市中心部で長期間空家となっている古民家を観光振興の拠点として活用する。第一弾として、3月1・2両日に昭和の街並みの写真展やジャズコンサートを開く。

古民家は築約100年で、木造2階建て延べ330平方メートル。江戸時代から1970年代まで商業の中心地だった本町の商店街にあり、銀行や呉服店、乾物店として使われたが、20年ほど前から空いていた。
昨年末から同協会の観光コーディネーターを中心に、尾道市などの古民家再生事業を参考にして地域活動の拠点にするよう準備。同協会が広島市内の所有者から借り受け、11日には20人の市民ボランティアと観光コーディネーターが、天井や床の大量のほこりを取り除くなどした。
今後は、市民の協力を得て、土壁や床板を改修する。三原観光協会は市民グループや地元の音楽家などに発表の場として提供する方針。
【「中国新聞」2014.02.08】

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改修される旧家。これは2003年撮影のもので、現在は2階窓枠など少し損傷が大きくなっている。


三原の古い市街地は駅より北側の区域である。10年ほど前まではそれでも渋い町並が展開し、東町には造り酒屋の織り成す風景もあった。
国道バイパスの建設が始まって、東町は古い町並としてほぼ壊滅、この旧家のある本町から西町にかけてはわずかながら風情が残されているものの、かつてここが商店街であったことが信じられぬほど活気が全く感じられなかった。
この旧家は長らく空家だったというが、逆によく20年も取り壊されずに残ったものと思う。この界隈で最も重厚な貫禄を感じさせる建物だけに、ここに新たな命が吹き込まれ、建物が活用されるのは嬉しいことだ。
この記事を見て、私が将来的に期待したいと思ったのは、この建物の活用がきっかけとなって、周囲にも保存意識が波及し、伝統的建物が整えられ古い町並が復活することだ。

by mago_emon2 | 2014-02-19 00:39 | 伝統的建造物

 

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