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酒蔵地区景観向上に着々

東広島市は、市の顔ともいえるJR西条駅南側の酒蔵地区の景観向上策を相次いで打ち出す。歴史的建造物の修理などに補助金を出し、道路の側溝を覆う美装化を施す。趣ある町並みを守る気運を高め、課題だった通りの歩きにくさを解消する。
酒蔵地区には明治や大正期に造られた酒蔵や煙突などが集まる。酒蔵関係施設のうち42件は8月、国登録有形文化財になった。
市はこれらの外観を原状に戻すための修理や町並みに調和した改修をする場合、半額を補助する制度を近く新設。所有者からの申請受付けを始める。
(中略)美装化は、酒蔵地区を通る旧山陽道で観光客の往来も多いメイン通りで計画する。計画では来年度、埋設されている上水道管の更新から取りかかり、2018年度に本格着工する。工期は一部区間で検討している電線地中化に取り組む場合は最短で5年、取り組まない場合は同3年と見込んでいる。
美装化は当面、ブールバール(駅前の幹線道)から賀茂泉酒蔵東側までの500メートルを整備する。区間の大半を占める幅約6メートルの道で、側溝にふたをかける。路肩にグレーのブロックを敷き車道と区別する。市都市計画課は「歩く部分が広がり、地域の人や観光客が歩きやすくなる」とする。
電線地中化を検討しているのは、ブールバールから東へ約200メートル。市が今月終えた試掘調査を踏まえ電力、通信事業者たちと協議して年内に判断する。
住民でつくる「酒蔵地区まちづくり協議会」が03年に一帯の美装化を市に提案していた。メイン通りの周辺で一部工事が終わった区間もある。
【中国新聞 2016.09.16】

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西条の町並。旧山陽道沿いや酒蔵家周辺は散策客の姿も多い。

西条の町並はその構成の中心が造り酒屋、酒蔵であることで特殊性が高いといえる。普段から散策客が多く、特に毎年秋に行われる催しでは各酒蔵も公開され、多くの来場者がある。
ただ、景観的には酒蔵群があるから良しという雰囲気があるように感じられ、町並としての連続性の維持・確保や、この記事で触れるような美装化については余り積極的でないように見えた。
今回、市が具体的な計画を示したことで徐々に町並景観としても整えられると思うが、それにしても住民団体が市に提案してから13年も経っているとは、いかにも遅すぎである。
それから後一つは、電線を埋設するのは賛成だが、カラー舗装などを多用して人工的な色が濃くならないことを祈りたい。


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by mago_emon2 | 2016-09-17 17:07 | 古い町並 | Comments(0)  

御手洗丸ごと「博物館」に

呉広域商工会などは呉市豊町の御手洗地区で「ミュージアム構想」に取り組む。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている街並み全体を博物館に見立てて活性化を目指す。初年度は外国人を含む専門家から助言を受け、先進地を視察する。

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構想には、江戸期から続く港町の建物や景観の活用、アピールの工夫、新たな投資を呼び込む仕組みづくりなどを盛り込む。
構想を練り上げる委員会は、同商工会や住民でつくる「重伝建を考える会」、市外の有識者、市の代表者たち26人でつくった。全国商工会連合会からの補助金329万円を構想の立案に充て、来年度以降に実際の取り組みを進める。
9月の会合は英国、米国出身の委員4人も出席。インバウンド(訪日外国人客)の拡大をテーマに話し合った。
「欧州や米国の観光客は旅の中で文化や歴史、建築学を学びたいと願う人が多い。御手洗にはそれが備わっている」「オーディオガイドを使って散策できるようにすればいい」などの意見が出た。酒蔵を結婚式場として、町家をゲストハウスとして活用する全国の先進例も学んだ。
同商工会の村尾征之会長は「地元が気付いていない視点を得られた。地域がにぎわう道を探りたい」と話していた。
【中国新聞 2016.09.10】

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今は本州からは橋により陸続きになっている御手洗地区。しかし何本もの橋を渡りその最奥にあること、そして町並景観とそれにはらんだ歴史性が濃密なことから、独特の探訪価値のあるところのように思える。
陸路の袋小路のようなところなので、ここに目的のある人しか訪ねてこないだろう。
そうした背景を持つこの町並には絶好の取組といえる。
ただ、自治体のこうした活動は宣言したは良いが具体化の段階で企画倒れになることも少なくない。そうしたことはないように願い期待したいものだ。


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by mago_emon2 | 2016-09-12 22:58 | 重伝建保存地区 | Comments(0)