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寂しい廉塾の現状

4/18の記事で取り上げた福山市神辺町の「廉塾」だが、今日近くを通った際に立ち寄ってみた。
旧山陽道神辺宿内にあって、本陣とともに古い町並の中心的遺構といってよいものだ。
前回(2004年)訪ねた時は建物の内部も見学した覚えがあるのだが、今回は硬く雨戸で閉ざされ、外観しか見られない。しかも案内看板なども不親切で敷地内で掃除をしていた女性に確認しなければ、見学できるかどうかもわからず、あたかも民地に闖入して怒られるといったような雰囲気だった。

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畑の奥にある建物群が旧廉塾。

女性の話を聞いてみると、数年前から傷みが激しく、内部の見学は取りやめているとの事。
先日の記事で官民揃っての建物修復の話題があったと伝えたのだが、ご存知ないようでそのような動きがあるのですよ、いつか本陣とともに建物が常時公開され、神辺宿も矢掛宿(岡山県矢掛町)のように知られるようになれば良いですね、とお話して後にした。

いつかそんな日が来てほしいが、今日は余りに寂しい再訪だった。
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by mago_emon2 | 2014-04-27 22:23 | 現場レポート | Comments(0)  

【雑記】「鉄腕→イッテQ」という流れ

今日ネットの記事でたまたま目に留ったのが、日本テレビ系のバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」の視聴率が20%を超えたというものだった。
私は平日は帰りが遅く、テレビを見るとすれば報道系やせいぜいスポーツニュースで、バラエティー番組はほとんど見ることがない。もっとも番組の内容も似たようなものが多く、よくわからない芸人が後ろに並んでガヤガヤ自己満足的に騒いでいるものばかりで嫌気が差し、そのような番組が映るとチャンネルを変えることが多い。

そんな中で、日曜日ということもあるがこの番組は唯一ずっと好んでみてきたと言って良い。笑いを取ることに傾くきらいがないとは言えないが、近年民放の地上波ではほぼ全滅と言って良いドキュメンタリー番組の要素があるからだと思う。その筆頭と言えるのが、イモトアヤコさんによる体当たりのレポートだろう。彼女は今度エベレストの登頂に挑戦するらしい。安っぽい番組ばかりばかりになった今、そのような壮大な企画は新鮮で、イモトさん、そしてこの番組を応援したいところだ。
壮大すぎて重大な放送事故にだけはならないように願いたい。

この番組の前に同局系列で放映される「ザ!鉄腕!DASH!!」も負けず劣らず面白い。これもドキュメンタリー性が高いからだろう。
民放のバラエティー番組などほとんど興味ない中で、日曜の夜だけは楽しませてもらっている。
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by mago_emon2 | 2014-04-21 22:14 | 雑記 | Comments(2)  

もてなしの準備万端(2013.07.28関連記事)

広島市安佐北区可部地区へ歴史散策に訪れる人を案内する住民グループ「可部夢街道もてなし隊」が18日、ガイドの研修会を同区可部の旧雲石街道沿いで初めて開いた。
隊員13人がおそろいの隊のベレー帽やネクタイを身に付け参加。同じ隊員の遠原稔さん(75)の説明を聞きながら、街道で栄えた鋳物業の歴史を伝える市重要有形文化財「鉄燈籠」や舟板が残る家などを見て回った。
グループは昨年6月に発足し、これまで6件の町案内をした。受け入れ態勢の充実を図ろうと研修会を企画した。参加した上森六三さん(76)は、「名所の由来を勉強でき、ガイドに自信がついた。散策客に魅力を紹介するのが楽しみ」と話していた。
(「中国新聞」2014.04.19)

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可部の町並(2011年10月イベント開催時の様子)

昨年7月の「もてなし隊」発足記事の続報。既に活動されているようだ。
地元の方のそこに住まわれている人にしかわからないことを伺いながら散策するのはとても意義あることと思う。残念ながら私は多くの町を取材するというスタンスでここまで来てしまっているので、なかなか地元の生の声を受けて取材するといった形は取れず、ただ町並を歩いて写真撮影するだけにとどまっていることがほとんどだ。
離島など一部を除き、ほぼ全国を網羅しつつある今、日帰り圏だけでよいからこうした土地土地の人の声を聞きながらの再訪というのが、今後のひとつの形になるかもしれない。
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by mago_emon2 | 2014-04-19 22:58 | 古い町並 | Comments(0)  

「廉塾」保全へ守る会結成

江戸期の儒学者菅茶山が開いた福山市神辺町の「廉塾」保全のため、住民有志が「廉塾を守る会(仮称)」を結成した。建物は、菅茶山住宅と同じ敷地にあり、国特別史跡に指定されているが、傷みが目立つ。県立歴史博物館(同市)所蔵の菅茶山関連資料が国重要文化財に指定される見通しになったこともあり、ゆかりの建物を後世に残そうという地元の機運が高まった。
守る会は自治会役員12人で構成。今後、横浜市栄区在住で所有者の菅知之さん(70)と相談し、福山市、県とも連携して支援策を考える。修繕のための寄付集めの検討も始めた。
廉塾は、現在の神辺町で生まれ育った菅茶山が開いた私塾が前身。講堂、書庫、蔵、寮舎など7棟ある。1953年に国特別史跡に指定され、国の保存修理事業で土塀や屋根などが修復されてきた。ただ、費用の1割程度が所有者負担となることもあり、老朽化に修復が追いつかないのが現状という。
守る会によると、市内で震度4を記録した3月14日の地震で、さらに講堂と蔵の屋根瓦がずれたという。
市教委文化課も現状調査を準備中。原明信課長は、「文化庁と協議し、早く傷み具合を調べたい」とする。
菅さんは「代々残してきた建物で、地元の応援はありがたい。連携をとっていきたい」。守る会発起人の一人、鵜野謙二さん(74)は、「官民挙げて修復を急ぎ、茶山文化の発信を充実させたい」と話している。
(「中国新聞」 2014.04.18)

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「廉塾」と付近の町並


かつて山陽道の宿場町であった神辺の町は、大名行列の際に藩主などの重要人物の宿泊に割り当てられた本陣と呼ばれた建物が残るなど、貴重な古い町並が展開している。廉塾もそんな中にあるからこそ一際その価値が高く、また文化的にも残すべき史跡と言えるだろう。
官民一体となっての取組みと聞き頼もしいことと思う。地元住民の有志だけでは、ややもする組織の結合の弱さ、財政的基盤のなさなどから続かず成功させるのは容易ではない。
この守る会の活動が、廉塾さらには神辺の町並保存へと発展することを希望する。
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by mago_emon2 | 2014-04-18 22:50 | 伝統的建造物 | Comments(0)