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白壁レストラン半年ぶり

昨年10月の地震で大きな被害の出た倉吉市の白壁土蔵群で、国登録有形文化財の建物を利用したレストラン「白壁倶楽部」が約半年ぶりに営業を再開した。伝統的建造物群保存地区のシンボル施設の再建に、地元関係者は「復興への弾みに」と期待を寄せている。

白壁倶楽部は1908年建設の旧国立第三銀行倉吉支店を活用し、同市の社会福祉法人「和(なごみ)」が2011年3月、障害者が働く福祉サービス事業所として開設した。土蔵造り2階建てに50席を設け、障害者6人と職員5人で運営。地元の食材を使ったランチやディナー、レトロな店内が特徴で、観光客や住民たち年間約2万人の利用があった。
昨年10月21日に同市で震度6弱を観測した地震により、内外壁が大規模に崩落したため、近くに仮店舗を設けて営業していた。県と連携する日本財団から約2100万円の補助を受け、12月から壁の修復や耐震化を進めていた。八渡和仁施設長は「被災した住民の励みになれば」と話している。
【中国新聞 2017.04.04】
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旧国立第三銀行倉吉支店(2009年撮影)


この旧銀行の建物は、倉吉の古い町並の中心からはやや離れているため一般の探索客は、もしかすると訪ね損ねている方もあるかもしれない。しかし、その歴史もともかく独特の外観もとても貴重なもので、レストランとして活用されているのも最近知ったことなのだが地震に耐え営業を再開されたという報せは嬉しい。
なお、倉吉の古い町並というと、この記事にも書かれているように白壁土蔵群ばかりが注目されるのだが、これは商家の裏手に当たる部分であり、表の主屋のたたずまいに実際重厚な見ごたえがある。地震前の健全な姿を取り戻せる日が早くやってくることを祈るばかりだ。


by mago_emon2 | 2017-04-05 23:19 | 重伝建保存地区  

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