鞆の伝建保存計画諮問

福山市教委は27日、同市鞆町の伝統的建造物群保存地区(伝建地区)の保存計画を、学識経験者や地元住民たち15人でつくる保存審議会に諮問した。計画は、港町の繁栄の歴史を物語る建造物などを保存し、将来に伝える目的で策定。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)選定に向けた重要なステップとなる。
伝建地区は町中心部の8.6ヘクタール。江戸時代の町家などの歴史的建造物と港湾施設があり、商業都市として栄えた港町の特徴を残す。計画案では、地区内の主屋や土蔵、門塀など280棟を保存すべき伝統的建造物の候補とした。石灯籠や船をつなぐ石、石垣などの工作物も定めた。
町並み保全のため、建設行為の許可基準を設ける。伝統的建造物を修理する場合は原則、建物の歴史を踏まえて復元。それ以外の建物の改築の場合も、屋根や壁を町並みと調和させる修景基準を設定した。修理と修景は助成対象となる。
ほかに、保存・管理の相談窓口となる施設の整備、所有者の組織「町並み保存の会」の設立などを記載している。
審議会は2001年度に一度、保存計画を答申したが、県道拡張の都市計画を廃止できず、告示できなかった。会長に就いた福山大の鎌田輝男名誉教授は「重伝建としての価値は十分にある地区。保存計画をまとめ、国の選定につなげたい」と話した。
今後、審議会を2回ほど開いて計画内容を詰めるとともに、地元住民の意見も聞く。市教委は5月中に答申を受け、6月に告示する方針。
【中国新聞 2017.03.28】

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今年になって、町並保存の側面で鞆はようやく本格的前進を始めた。
もちろん重伝建選定が達成できればそれがゴールではないが、鞆の場合、選定に匹敵する建物群の質と量は十分満たしており、町並の保存という面では大前提といえるので、まずはそこを足掛かりにし、貴重な伝統的建物が失われるのを食い止めてほしいものだ。
ぜひとも、本年中に実現してほしい。


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by mago_emon2 | 2017-03-28 21:52 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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