鞆の伝建保存計画策定

福山市教委は17日、同市鞆町の伝統的建造物群保存地区(伝建地区)の保存計画の策定を始めると明らかにした。国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定の申し出に必要な計画で、6月にも計画を告示する方針。町家の傷みが進む中、重伝建選定も見据えて町並みの保存を急ぐ。
伝建地区は8.6ヘクタール。地区内の約600棟のうち、昭和初期以前に建てられた伝統的建造物がおよそ半数という。江戸時代の建築物も約100棟あり、全国有数の多さを誇る。
保存計画では、町並み保存の基本的な方針を示し、伝統的建造物を特定。保存整備の方法や助言措置などを定める。市教委は3月、学識経験者や地元住民たち15人でつくる保存審議会に計画を諮問。答申を受け、6月に告示する予定という。町家を修理したり、周囲に合わせて修景したりする際の基準が明確になる。
伝建地区は2008年3月、地区を貫く県道の拡幅計画の廃止と合わせて都市計画決定した。同時期に保存計画を作るのが一般的だが、鞆港埋め立て、架橋計画による道路課題の解決と合わせて、重伝建を目指していたため進まなかった。
市議会文教経済委員会で示した。市教委文化財課は「住民の生活に関わるので地元には丁寧に説明したい。重伝建は国や県と協議して進める」としている。
同町で町並み保存を訴えてきた保命酒店主の岡本純夫さん(65)は「対応は遅れたけれど、保存計画の策定は一歩前進。町家の所有者も老いていくので、重伝建の選定を急いでほしい」と要望する。
【中国新聞 2017.02.18】


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2月11日付記事の続報。重伝建地区選定に向けて具体的な動きを始めたようだ。
この保命酒店主の言葉のように、町家も所有者も高齢になりこのあたりで一定の保存基準とそれに伴う補助を得ないと、古い町並としての鞆は失われていく一方だ。
埋立ての計画、道路整備計画が決定しないために町並保存が棚上げとなる事態がずっと続いていたことは大いに問題だった。
それが解決した今、市のみならず住民、そして訪れる客も含めて伝統的建物・町並の貴重さを認識して、保存に向けて梶を切ってほしいものだ。


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by mago_emon2 | 2017-02-19 14:34 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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