鞆の浦 魅力と保護探る

世界遺産候補地を審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)のスグタボ・アローズ会長を招いたシンポジウム「歴史的港町 鞆の浦の魅力と可能性」が10月31日夜、福山市東桜町、県民文化センターふくやまであった。まちづくりの専門家たちを交え、同市鞆町の課題などについて議論した。
アローズ会長は「鞆には自然の影響を受けた文化的な景観があり、重ねられた歴史が地域社会の中で生きている」と評価。一方で「正当な保護がされていない。守るものを研究で見極める必要がある」と指摘した。
法政大学工学部の陣内秀信教授(建築史)は「地元の人が鞆の価値を理解して、楽しむ仕組みをどうつくるかが重要だ」と強調。日本総合研究所の藻谷浩介主席研究員は「橋がなく不便な島などに若い人が流れ込み、ビジネスを始めている。交通を便利にして栄えた所はない」と考え方の転換を促した。
シンポは、同市の市民有志が企画し約530人が参加した。開会前に鞆町を視察した世界各国のイコモス委員も「美しい町に賛辞を送りたい」などと感想を述べた。
【中国新聞 2015.11.02】

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こういう会が開催されるのは、鞆の魅力と歴史的価値が高いことを証明しているが、指摘の通り正当な保護がなされているとは私も到底思えない。町並にしても重要伝統的建造物群保存地区に匹敵するものがあるのに、未だに道路整備と抱き合わせなどといって選定への動きは捗っていないようだ。
「交通を便利にして栄えたところはない」というのは実際あちこちで例をみることができる。ここの架橋計画に際して、和歌山県の和歌浦の例が引き合いに出される。架橋により通過点になってしまったそうだ。
架橋計画は白紙にはなったが、以後代替案の検討は進んでいるのか、その点が気掛かりである。

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by mago_emon2 | 2015-11-03 16:46 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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