鞆港西の護岸整備図提示

広島県は24日、鞆港埋め立て・架橋計画を撤回した福山市鞆町で、鞆港西側の3町内会向けの説明会を開いた。2015年度に着手を予定する管理道路付きの護岸整備が完成した場合のイメージ図を初めて提示。参加した住民からは「景観を損ね埋立てと変わらない」との声も出た。
イメージ図では、延長約300mの砂浜に高さ平均50cmのコンクリート製堤防を巡らせている。堤防の陸地側には、幅約3mの管理道路を設けた。
説明会には、県土木局と地域政策局の幹部6人が出席。3町内会の住民役20人からは「防災は大事だが管理道路は不要」との意見が相次いだ一方で「県と協力するのも大事」と理解を示す声もあった。
(中略)県は早ければ18年度中の護岸整備の完成を見込む。県土木局の松永悟土木整備部長は「専門家の意見も聴き、再検討する」とした一方で「高潮対策は不退転でやりたい」と述べた。
県は12年6月に鞆港での架橋計画を撤回して以降、初めて本格的な事業費9億8500万円を15年度の当初予算に盛り込んでいる。
【「中国新聞」2015.03.25】

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計画があるのはこの船着場のある入江の西側(写真で言うと奥)の海岸線

1月に初めてこの計画のことを知った。確かに護岸のない区域も多く、初秋の異常潮位時、台風接近時などは高潮にさらされる恐れもある。
県は高潮対策には力を入れているようで、潮の上がってくる河川区域でも堤防のかさ上げを行ったり、私の自宅の近所でも部分的に護岸擁壁のない所の追加工事が始まったりしている。そういう方針の中で鞆港周辺ではそれが脆弱なまま放置しておくのかというのは確かに矛盾している。
ただそれには風景の改変が伴うことで、特にその問題が長年頭をもたげデリケートになっている鞆の住民にとって、災害対策とは言いながらはい解りましたと安易に受け入れがたいことは十分理解できる。
些細な改変であっても、今の歴史的港湾景観に傷をつけることになる。
架橋問題は一応の収束を見ても、まだまだ課題は尽きないところである。

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by mago_emon2 | 2015-03-26 23:43 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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