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【雑記】学生時代の印象は地下の厨房

学生時代、ほぼ一貫して一つのアルバイト先でお世話になった。
旅館の厨房での皿洗い場、各客室階への料理の運搬が学生に任されていて、私は主に洗い場担当として厨房にいることが多かった。
そこには多くの調理担当の職員が日々立ち働き、朝食の炊飯担当などは朝の4時から、そして夕食後我々の食器洗い、その他些末な雑事が最後の作業で、それが夜10時頃にかけて。一日の厨房の流れである。
旅館だから1日たりとも休むことがない。
旅館といっても修学旅行などの大口の団体客を相手にするビル旅館である。
一言で言うといわゆる、ホワイトカラーでない人々の職場である。
職員はほぼ全員寮に住み込み、喫煙率ほぼ100%、趣味といえばギャンブルの話が主流。
そうした環境で4年間働いたわけである。
むろん、大人の方々なので、学生である我々をそのような世界に引き込もうということはなかったが、そこでの経験は今思うと全く無駄になってないし、「B級知識・常識」の蓄積に大きく貢献するものとなった。
世間を全く知らない時期だけにそれを経験するかしなかったかは社会人初期にとって大きな差となったことだろう。煙草を勧められて覚えてしまい、以後約20年間喫煙歴を持ってしまったのは不覚だったが。

「おっちゃん」と呼ばれていた古老?の雑用係の人、洗い場のボス(女性)といわれていた人、私と同郷だったのだが、今もお元気なのだろうか。
一番仲良かった1学年上の人。飲みにも行ったし他のバイト先も一緒に掛け持ちしたりしたし、1年早く就職した後も部屋に押しかけ泊りがけで飲んだりした。ふとした機会から実家も知ったが元気でやっているのだろうか?会ってみたいなと思いながらもう連絡する術もない。
京都の町もあの頃から地下鉄が新設されたりしてかなり変わり、地下の厨房で働いていた頃がいつの間にか随分昔になってしまったのだが、不意にその情景、感触を思い出すことがある。

今日もふとそんな時が訪れて、これを書く気になった。

by mago_emon2 | 2015-03-01 22:15 | 雑記  

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