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ひな人形と重文の共演

江戸期に建てられた保命酒蔵など9棟からなる福山市鞆町の太田家住宅。国重要文化財の建物の大広間や土間、酒造、庭などに数百体のひな人形が飾られている。「鞆・町並ひな祭」(2月21日~3月22日)に先駆け、1日から公開される。
人形は廿日市市の井上恵子さん(64)のコレクション。高さ約1mの日本最大級の享保雛、武者の顔をした五人ばやしなど30年以上かけて集めた珍しい品がそろう。
井上さんは2003年以降、太田家住宅で毎年趣向を変えて飾っている。近くの鞆の浦歴史民族資料館でコレクションを展示した際に、鞆の町を気に入ったのがきっかけだ。井上さんは「貴重な屋敷を生かした企画。建物と人形の両方を味わってほしい」と話している。
【「中国新聞」2015.02.01】

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太田家住宅(左)

近年、古い町並の早春の企画として、旧家で昔飾られ、そして保管されている雛人形を訪問客のために展示するという取組が各所で行われている。それがあたかもブームのようになっている点に私は少し抵抗感を抱いていた。
とはいえ、旧家ゆえに大切に保管されたがため文化遺産ともいえる貴重な人形も珍しくない。中には江戸期にまで遡るものもあって驚かせる。
雛人形を目的に訪ねられた人たちに古い町並のことにも少しは関心を傾けてもらえる接点になればと、そのように願う。

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雛人形の展示イメージ
(注)撮影地:竹原市

by mago_emon2 | 2015-02-01 19:41 | 鞆の架橋計画と町並保存  

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