鞆の町家保存で連携

広島県が福山市鞆町の鞆港埋立て・架橋計画を撤回して2年の節目が近づく中、県と市は20日、歴史的な街並み保存に向け、力を合わせることをあらためて確認した。具体的には、市が16年前に設けた、町家の保存修理に対する補助制度の拡充。補助率引き上げへ、一般からの寄付を募って県が設ける「まちづくり基金」を充てることを決めた。
県庁での協議には、双方の幹部職員計20人が出席した。非公開で約1時間話し合い、終了後に高垣広徳副知事と佐藤彰三副市長が取材に答えた。
国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)選定に向け、市は古い家屋の維持修繕費の補助を1998年から続けている。補助率50%で、上限は500万円。県、市とも「建物の所有者負担を軽くする必要がある」とし、財源を新たに確保するため、基金の活用を申し合わせた。
補助率をどこまで引き上げるかは、継続協議とした。住民からは、「80%とされる重伝建に近い補助額にしてはどうか。架橋で市と共同歩調を図ってきた県の一つの責任の取り方だ」との声がある。また、県が本年度予算化した交通渋滞と高潮対策の現地調査の予定も報告されたという。
高垣副知事は、「市は具体的な取り組みを求めてきた。その期待にある程度応えることができたのではないか」と述べた。一方で、佐藤副市長は、「まだ議論の入口に入ったばかり」とした。
【「中国新聞」2014.06.21】

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町中心部に残る大柄な商家の建物

鞆には、観光客の多く訪れる港周辺だけでなく、少し山側に入った町の中心部にも多くの伝統的な建物が残っている。以前から書いてきているが、架橋問題で右往左往しているうちにどんどん老朽化し、または無住となり傷んでしまって建て替えまたは取り壊しという例も少なからずあるようだ。
架橋問題の撤回により重伝建への申請受理には問題ないと思うのだが、やはり離合困難な道路が保存地区の中心を貫き、その代替案を検討中ということでそれが障害になっているのだろうか。
そのような中で、県と市が独自の補助制度に取組み、町家、町並の保存に対して機能するのであれば、特に重伝建にこだわることもないだろう。
ただ、町並の質量からいうと重伝建級であることは間違いなく、選定が先送りになり続けていることにはもどかしさを感じる。早い選定を願いたいものだ。
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by mago_emon2 | 2014-06-22 14:52 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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