新たに2箇所が重伝建へ(宮城県村田町・静岡県焼津市花沢地区)

村田町中心部にある「蔵の町並み」を重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定するよう、国の文化審議会が16日、下村文部科学相に答申した。選定されると県内初、東北6県では8番目となる。

 村田町は江戸時代、仙台と山形を結ぶ街道の分岐点にあり、紅花の集散地として栄え、今も商家、蔵など残り、往時の面影が残っている。
 だが、2011年の東日本大震災で被害に遭い、同地区の建物18棟が解体された。重伝建地区に選定されると、国などから補助金として建物の修復費の80%が支給されるため、本格修復が進むと期待されている。
【Yomiuri Online 2014.05.17】
d0328255_21313726.jpg

震災前のものだが素晴らしい町並の残る村田の風景(2005)


県内で初めて文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた焼津市花沢地区は、「花沢の里」として親しまれ、周りの遊歩道をハイキングする観光客も多い。昔からの風情を大切に守って生活している地元住民は念願の選定を喜んだ。
 保存地区は集落と周りの山を含む東西二百四十メートル、南北八百メートルの細長い範囲で、面積は一九・五ヘクタール。保存対象は、江戸時代から昭和初期までに造られた住宅や倉庫など建築物が六十二カ所、石垣など工作物が四十一カ所。川や用水路などが十四カ所。
 地区には四月現在、二十七世帯八十五人が住む。車一台分の幅の坂道沿いに木造の家が連なる。のどかな山村で、明治時代からミカンや茶の栽培、養蚕が盛んになった。
(中略)集落は一般の生活空間で観光客向けの店などは少ない。東名高速道路焼津インターチェンジやJR焼津駅から車で十分。無料の駐車場は集落の入り口から六百メートルほど離れた場所にある。市は「訪れる際はマナーを守り、歴史的な町並みを散策して」と呼び掛けている。
【中日新聞 2014.05.17】
d0328255_21344958.jpg

花沢集落の風景(2009)

今年も新たな保存地区の情報が来たが、村田は順当なところ、花沢は大穴?といったところである。
村田は東北地方特有の店蔵が最も集中して見られるところで、それが連続した町並景観を形成しているという点で非常に貴重なところである。東日本大震災で少なからず被害を受け、記事にある18軒という数字にちょっと衝撃を感じている。しかし、国の補助と地元の努力により隆盛期の街の姿を少しでも取り戻すことができたらと、そんな期待を抱かせる。
花沢はなぜこんなところにといったような周囲を山々に抱かれた集落で、別次元といった空間だ。その特殊性が選定の後押しとなったのだろうか。

何はともあれおめでたい。歴史的町並景観としての魅力を前面に出して、語り継いでいってほしいものだ。
[PR]

by mago_emon2 | 2014-05-17 21:42 | 重伝建保存地区 | Comments(0)  

<< このまま消えてほしくない これ... 長門・俵山温泉 客減少歯止めへPR >>