進む町並み整備 空家解消に力 -橿原市今井町-

豪商の町として栄え、保存地区の17.4haには江戸期の建物が約400軒残る。全国104の保存地区で最多だ。「江戸期の町家の大半は2階の天井の低い『つし2階』。選定されると原則建て替えができなくなるため、「狭い」「不便」などと感じる人に反対も多かった」今井町町並み保存会の若林稔会長(72)は振り返る。
重伝建の推進、反対両派は町の未来像を何度も協議。「昔ながらのコミュニティーを守る住宅街」を目指して重伝建の道を選び、93年に選定された。若林会長は、「議論と勉強を重ね、『町並みは先人が残した宝物や』と確かめ合った。手厚い補助でまち家が直されるにつれ、その誇りはさらに強まった」と手応えを感じている。
(中略)ただ少子高齢化などで、コミュニティー維持をおびやかす住民減少は止まらなかった。保存地区の空き家は2003年、約100軒にまで増加。選定により、古い空き家が駐車場などに姿を変えることはないため、一層目立つようになった。
危機感を抱いた住民は06年、空き家活用を図るNPO法人を結成した。法人の上田琢也理事長(48)は、「伝統の造りに魅せられ、多少の不便でも町家暮らしにあこがれる人は増えている。そんな人と、家の持ち主、地域をつなげば住民は増えるはず」とみる。
法人は町内の借りられる空き家の見学会を定期的に開催。空き家1軒を貸切で泊まれる施設に改修し、古い町家の住み心地を体験してもらっている。

(「中国新聞」2013年11月19日)

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橿原市今井町の町並

橿原市今井町は我が国でも屈指の古い町並と思っている。学生時代、小さなガイドブックに載っていたこの町、「建物の8割が江戸期の建物」という言葉にひかれ、のんびりと訪ねたのが最初、以後10回近くにのぼるだろう。当時は選定される直前であり自然なかたちで残る江戸時代の町並は、まだ町並の魅力にとりつかれる前の私にとっても衝撃的な印象であり、今でも私の中で特別の町並だ。

この記事は、福山市鞆地区で架橋問題の傍ら古い町家の保存がないがしろになっている現状を憂い、記者が取材に走った記事である。
この今井町の例は、古い町並、家屋の活用、伝統的な町の活性化についてヒントを与えるものと思う。
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by mago_emon2 | 2013-11-20 00:42 | 重伝建保存地区 | Comments(0)  

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