鞆のまちづくり停滞

 江戸期の風情を残す福山市鞆町で、まちづくりの動きが停滞している。広島県が昨年6月、鞆港埋め立て
・架橋計画を撤回後、計画推進を求めてきた住民との溝を埋められていないためだ。狭い県道の混雑や駐車場不足の対策は、住民との合意がいまだ見通せていない。
(中略)昨年6月、計画撤回の理由について県は「港の景観を変える架橋は観光面で中長期的にマイナス」などと説明。山側トンネルを核とするまちづくり案を示した。これに架橋を求めてきた住民は反発。県は推進派団体の住民と10月までに3回懇談したが、議論は平行線が続く。
(中略)観光客増加に見合った整備が進まない町内では、行楽日に混雑が目立つ。休日だった4日も幅員が平均4mの町中心部の県道で観光客の車がうまく離合ができないケースが頻発。10台以上の車列が向き合ったまま進まず、歩行者や自転車も通行に困った。計約200台分の駐車場は連休時にしばしば空きを待つ列ができる。
 さらに400棟以上が残る江戸期から戦前までの建物も老朽化が進む。住民数は50年前の約1万3千人から約4500人まで減り、修理がなされない空家も増加。今年春にも戦前の町家が1軒取り壊された。
(「中国新聞」2013.11.09)

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私が最近鞆を訪ねたのは9月だが、その時も連休中とあって旧市街中心部を車で抜けようとして、離合の困難さから車が数珠つなぎとなり5分ほど停滞したままであった。伝統的な町家や店舗もあり、散策路でもあるのにこの状況では、住民や観光者の不便はもちろん、イメージの低下にもつながる。
一方で町家はどんどん消えていく。映画などで話題になりそれを種に訪ねる人も多いが、その根底にはやはり古い町並と古い港湾施設の遺構がある。架橋埋め立て、いやトンネルと平行線で延々と議論しているのではなく、まずはそれらの保存を架橋問題と切り離してすすめるべきである。
私自身も何年も前から何度も言っているが、どうしてそれに取組まないのか不思議でならない。
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by mago_emon2 | 2013-11-09 23:52 | 鞆の架橋計画と町並保存 | Comments(0)  

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