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【旧雑記帳No.33(関連)】夜行列車時代の終焉

先日、上野と青森を結ぶ夜行特急「あけぼの」の廃止予定が報道された。
これで夜行列車として残るのは本州と北海道を結ぶ数本の列車、札幌と青森を結ぶ急行列車、四国や山陰にむけての1本のみとなった。しかも前者は北海道新幹線開通の際には、廃止される可能性が大きいと思われる。

私は鉄道旅行を趣味としていた頃から、近年の町並を中心にめぐる旅に至るまで、夜行列車は好んで利用してきた。JR化後夜行列車は次第に減らされ、ダイヤ改正とはいいながら毎度危惧の念をいだかざるを得ない状況だった。
特に痛かったのが、重宝して利用してきた特急「日本海」、急行「きたぐに」の運転終了であった。「日本海」は高校時代、初めて青森まで旅をした帰途に利用して以来、北東北や北海道への旅に便利で何度も乗った。
「きたぐに」は、「日本海」よりさらに利用回数が多く、鉄道主体の旅をしていたときはもちろん、町並探訪でも何度も利用した。新潟だけでなく南東北、さらに直江津で乗換えると北信州方面に実に効率的に到着できる列車であった。時代の流れとはいえこの2本の列車の運転が終了するということは、私の中では夜行列車での旅の終焉を意味するのと同じ重さを持つものであった。

新幹線網や長距離夜行バスの発達、寝台料金の高さの割に低い車内の居住性、運用の効率が悪い上に車両が老朽化し、新造してもコストが回収できる目途はないなど、その理由はあろうが、上の「きたぐに」の例のように他のどの交通機関よりも効率的に到達できる例は多数ある。夜行列車ファンとしては、そこがなんとも惜しまれるところである。

大阪駅に入線する晩年の急行「きたぐに」とその車内(2012.01撮影)
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by mago_emon2 | 2013-11-03 14:20 | 雑記  

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